研究活動

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 令和5年度 校内研究基本計画 

 

はじめに

 これまで4年間、各学年「自ら問い、おもい、かかわる」授業づくりの追究・子どもを見取る力を高める、の2点を研究課題とし、様々な手立てを用いて目指す子どもの姿に向かって取り組んできた。

 今年度は「地域の材」をつかい、子どもたちの自己肯定感を高めながら、研究主題である「他者と協働し、やりぬく力を育む ~自ら問い・おもい・かかわる子~」に近づけていきたい。

 

1.研究主題

(1)研究主題と本校で目指す子どもの姿との関連

学校長の経営方針から

学校教育目標:元気な子 深く考える子 思いやりのある子 進んで働く子

 

<目指す子どもの姿>

〇元気な子:

・進んで体力(運動・遊び)をつけ、健康・安全に気を配る子
・失敗を恐れず、最後まであきらめずに取り組むたくましい子

〇深く考える子:自ら考え、仲間と学び合い、問題解決能力を身につける子

〇思いやりのある子:友だち、自分のよさを見つけ、共に支え合い助け合い笑顔で生活する子

〇進んで働く子:学校や地域の集団の一員として多様な他者と関わり、主体的に役割を果たす子

 

目指す子どもの姿から、基礎的・汎用的能力に関わる部分を抽出すると以下のようになる。

これらからキーワードとしてあげられる基礎的・汎用的能力は、

〇進んで、主体的に→[1]主体性、[2]向上心

〇最後まであきらめずに→[3]やりぬく力

〇問題解決能力→[4]問題解決能力

〇ともに支え合い助け合い→[5]コミュニケーション

〇多様な他者との関わり→[6]相手意識、[7]多様な他者との関わり、[8]市民性・地域愛 となる。

 

これらを分類し、

[1][2][3]→やりぬく [4][5][6][7][8]→協働 と本校では定義する。

ここから研究主題を以下のように設定する。

 

研究主題:他者と協働し、やりぬく力を育む

~自ら問い、おもい、かかわる子~

 

<校内研究で目指す子どもの姿>

〇自ら問い(主体性、向上心、やりぬく力)

〇おもい (問題解決能力)

〇かかわる(コミュニケーション、相手意識、多様な他者との関り、市民性・地域愛)

これらの3つの項目ごとに編成した「目指す子どもの姿」に向けて指導していく。

 

(2)研究主題・つけたい基礎的・汎用的能力とキャリア教育との関連

 相模原市では「小中一貫でキャリア教育を推進します!」をスローガンに掲げている。そして「子どもたちが夢や希望を持って未来を切り拓く力を育成するとともに、将来の社会的・職業的自立に向けたキャリア形成を支援し、社会で自己実現する人材の育成を図る」という目標を設定している。

 相模原市では、キャリア教育で育みたい力として、「つながる力」「自律する力」「乗り越える力」「見通す力」の4つの力を設定しており、本校で育む基礎的・汎用的能力とは以下のように関連付けできる。

 

[1]つながる力(人間関係形成・社会形成能力) [5]コミュニケーション
[6]相手意識
[7]多様な他者との関わり
[8]市民性・地域愛「かかわる」
[2]自律する力(自己理解・自己管理能力) [1]主体性
[2]向上心「自ら問い」
[3]乗り越える力(課題対応能力) [3]やりぬく力
[4]問題解決能力「自ら問い」
[4]見通す力(キャリアプランニング能力) [1]主体性
[2]向上心「おもい」

 

2.研究の目的

◎子どもの基礎的・汎用的能力を高める。

主体性、向上心、やりぬく力、問題解決能力、コミュニケーション力、相手意識、多様な他者との関わり、市民性・地域愛の育成。

◎教師の授業実践力向上を目指す。

<授業力の向上>
(単元のつくり方、課題のもたせ方、考えのもたせ方、考えの見取り方、考えの取り上げ方、考えのまとめかた、考えのつなげ方、考えの広げ方…など)

 

3.研究課題

「自ら問い、おもい、かかわる」授業づくりと教師が子どもを見取り、生かす力を高めることを研究課題とする。

<課題> 
○「自ら問い、おもい、かかわる」授業づくり

○子どもを見取り、生かす力を高める。

 

4.研究の内容

<研究課題へ向かう5つの視点>

※具体的には「5.研究の方法」で

[1]地域の材を選定(目指す子どもに育てるために必要な「材」を選ぶ)

[2]子どもの自己肯定感を高める

[3]総合年間計画・プロジェクトシート・本時案を作成

[4]教師の出(指導方法、1単位時間の授業づくり)

[5]SDGsを意識した実践

 

5.重点とする教科・領域

<令和5年度の重点教科・領域>

提案授業は、生活科・総合的な学習の時間・生活単元学習で行う。本校で育みたい基礎的汎用的能力と生活・総合で育むし資質能力がリンクしており、授業づくりのねらいを明確にすることができるため、研究主題に迫りやすいと考えるからである。

 

6.研修

研究授業への積極的な参加(研究先進校、研究指定校、付属小学校の研究発表会への参加)

 

7.環境整備

<校内環境>

・「大野小の目指す子ども」の提示、見える化を図る。(教室の前面掲示)

・教室やろうかの掲示板:生活科・総合的な学習の時間の学習活動の流れが分かるように工夫する。
 

更新日:2023年07月12日 15:48:11